言えそうで なかなか 言えない言葉 「ありがとう」
さくら・介護浜松中央の川村です。
今、訪問している利用者様で98歳になる女性の方がいます。
ほとんどデイに行かれていて、時々 誤嚥性の肺炎で入院してしまい しばらくすると退院されて1週間から10日位自宅に帰られます。
その自宅へ戻ってきた時に入浴ができないので清拭や足浴に訪問させていただいております。
退院当初は、足が弱くなり立ち上がりもやっとの状態ですが最後には 椅子から すっと立ち上がる事が出来ています。
トイレも夜は心配と、ポータブルを用意してくれてありますがほとんどトイレへ行くそうです。
ご家族の協力がしっかりあり、息子さん3人いらっしゃり、1人は同居、1人はデイに行かない間 泊まりこみでいてくれ、もう1人の方もよく来てくれるそうです。
色々なご家族がいらっしゃいますが、
私達が関わる頃には、皆さん いい お爺さん お婆さんになっていらっしゃる方が多いです。
こんなに いい方なのに 子供さん達が冷たい 寄り付かないというご家庭もあります。
今までの家庭環境、私達の知らない昔の顔があるんだろうなあと感じます。
このお宅の方は、今でも ありがとうね とよく 言ってくれます。
「ありがとうね。」
言えそうで なかなか 言えない言葉かも。
この方は、昔から 感謝の言葉を子供さん達に言っていたんだろうなと感じられます。
今までの積み重ねが こんなに大事にしてもらえる事なんだろうなと。
見返りを求めて やってきた訳ではないでしょうが、いつも笑顔で接してくれる。
こちらも 自然と笑顔になってしまう。
普段の生活の中でなかなか感謝の言葉は、ちょっと照れくさくて言うのは 躊躇しますが、素直に ありがとうと言える
そんな気持ちを 常に持っていたいと感じさせられました。